太秦天神川店・中西 生都子「10万円の時計を買うより、航空券に10万円を使ったときのほうが2倍以上幸せを感じる」ハウスコム株式会社 – 店舗コラム – Vol.8

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ハーバード大学が行った幸福度に関する研究によると、年収が200万円以上ある人は、モノを買うよりも、旅行に出かけるなど体験にお金を使ったときのほうが2〜3倍も幸福度が高くなるのだそうです。

確かに、旅は人生の質を高め、人間として成長させられるという実感があります。友人よりいただいた本『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』を読み、好奇心がそそられる絶景スポットに心が躍りました。

同じ毎日をただ繰り返し過ごしているよりも、いつか行きたい気になる場所を妄想旅行し、夢を見ながら過ごしている毎日の方が数倍豊かな人生が送れます。

私は旅に出て、その土地の空気や人々、食事などを全身で味わい、非日常的な時間を過ごす事が好きです。目的地へ着き、飛行機や新幹線などを降りた瞬間、期待で胸がふくらみ魂がゆさぶられます。

もちろん旅先では思わぬアクシデントはつきものですし、基本的に旅先では自分の思い通りに行かないことの方が多いです。例えば、富士山へ初めて登った時は山頂に着くまで初めての登山ということもあり疲労困憊し、高山病で呼吸困難になりました。

しかし諦めずに登ったご褒美に薄暗い雲の下から神々しい太陽が昇ってくる姿を見た感動は今でも忘れません。不便さは旅行を面倒なものにしますが、同時にそれは私にとって非日常の連続というある種の喜びがあることも事実です。

仕事や生活をすぐに変えることはできませんが、少しの勇気があれば旅へすぐに出られます。自分の心に素直になれる旅は、私自身をリセットし再生する手段の一つです。

革命家のチェ・ゲバラは学生時代、友人と南米大陸をバイクで横断する放浪の旅へ出たことに関して次のように述べています。

「少なくとも内面は、前と同じ僕ではない。この『果てしなく広いアメリカ(南米大陸のこと)』をあてどなくさまよう旅は、思った以上に僕を変えてしまった。」

最近では、ネットで調べれば現地の様子が手に取るようにわかるため、写真や動画を見て旅行した気分だけ味わって終わってしまう人がほとんどかもしれませんが、現地へ足を運び異文化を肌で感じれば、見えてくる世界があるんじゃないでしょうか。

最近は若者の海外旅行離れが世間で取り上げられていて、その理由として治安や言葉の問題があるようですが、以前、一人でフィリピン・セブ島に旅行した際、マニラ空港で乗り継ぎの飛行機を待っている間、外国の方に飲み物をご馳走していただいたことがあります。

インターネット上にはフィリピンは治安が悪いなど不安を掻き立てるような情報で溢れかえっていますが、実際には言葉が通じなくても危険な目に会うことは一度もありませんでした。結局、現地に足を運ばないと見えてこないものはあるのだと思います。

小説家の村上春樹さんは、ラオスに向かう際に中継地のハノイであるベトナム人男性から「ラオスなんかにいったい何があるというのですか?」と聞かれたのだそうで、そのことに関してこんな風に述べています。

「ラオスにはラオスにしかないものがあります。そこに何があるか前もって分かっていたら誰もわざわざ手間ひまかけて旅行になんて出ません。そこには『へえ、こんなものがあったんだ!』という驚きが必ずあります。それが旅行というものです。」

旅行に行くというと何かと理由が必要な気がしてしまいますが、そんなこと気にしないで、カバンにワクワクした気持ちをギッシリ詰めて出かければ良いだけなんでしょうね。

◆トム・ラス、ジム・ハーター 「幸福の習慣」 (ディスカヴァー・トゥエンティワン、2011)
◆村上春樹『ラオスにいったい何があるというんですか?』(文藝春秋、2015)

ハウスコム株式会社
太秦天神川店:中西 生都子

<プロフィール>
出身地:京都 / 年齢:40代 / 趣味:風景印の収集

サービス・イノベーション室:安達

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