向ヶ丘遊園店・和田 みずほ「今の日本には“ウチ”と“ヨソ”しかない。でも、その中間が一番心地良いんじゃないか。」ハウスコム株式会社 – 店舗コラム – Vol.12

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おいしいものを食べることより、おいしくたべる。太ることや、病気のことを考えるより、おいしく食べる。食べるとは本来その字が指し示すように「屋根の下でよきことをする」ことなのである。

夏季休暇中いわゆるお盆休みに私、父、弟、娘、従兄(いとこ)の5人で寿司を食べに行った。お店はこの時期稼ぎ時で忙しくテーブル席が空いていなかったので、カウンターに並んで座った。

小5の娘は、カウンター越しに寿司を握るのが見れて楽しかった様子。店主からカウンターに座る常連客を紹介してもらい話した。見た目は髪を赤に染めていてヤンキー風。手にはタトゥー。日常ではおそらく関わらないと思われる風貌の人。

話してみると意外と気さくで、船に乗って仕事をしているという。てっきり、漁師かと思い「何の魚を獲ってるんですか?」と聞いてしまった。

「よく言われるんですよ~。」と言いながら船の仕事を簡単に説明してくれた。日本国内を船でいろいろな物を運んでいること。6ヶ月船で生活し、1ヶ月休みなこと。こういった、偶然のちょっとした出会いも楽しい。知らない世界をかいまみれた。

日本は典型的な村社会で、家族、会社、会社の中の部署など、常に組織の一員である必要があるため閉鎖的で、こういった人との関わりはまずない。と言うのも、日本はウチとヨソの意識があまりにも強いため、組織の外の人は全くの他人になってしまうからだ。

例えば、分かりやすい例で言うと社内での部署の移動だろう。今までお昼を一緒に食べ、休日になればプライベートでも付き合っていた同僚も、部署が変わってしまうとまるで関わり合いがなくなってしまう。つまり、日本社会のコミュニティというのはすごく閉鎖的で排他的なのだ。

でも、この寿司屋や昔そこらじゅうにあった喫茶店などは、組織という垣根を超えて、他者と関わりを持てる唯一の居場所なんだと思う。

そういった場所は、周囲に過剰に気を使う必要もなく、かと言って孤独を感じることもないといった何とも言えない心地よさがある。現代は緊張と孤独を行き来するだけの社会になってしまったから、この寿司屋のように食べ物を媒介として人が関われる場所というのは大切にしたいものだ。

私が読んだ本にこんなことが書いてあった「座り合わせた人達だけが空間を楽しむ、テーブル席に対し、カウンターは、主人、自分、他の客達によって、間が生まれ、生きる場なのである」

本に書いてあることを体感できた日でした。

ちょっと難しいですが、そのような意識をしていくことで、だんだんできるようになってきます。

ハウスコム株式会社
向ヶ丘遊園店:和田 みずほ

<プロフィール>
出身地:神奈川 / 趣味:読書・買い物

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