純利益日本一のトヨタのやり方をまずは純粋に真似よ「A4一枚にまとめることは歯を磨くぐらい当たり前なこと。」<田村 穂>-コラム Serendipity-Vol.30

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純利益が日本一の企業と言えばどこでしょうか?これは、皆さんも当然知っているトヨタ自動車です。トヨタの純利益は約1兆8000億円で、1兆円の純利益を超える企業は日本でトヨタとソフトバンクのみで、世界でも40数社しかないと言われています。

そういった意味で、トヨタは利益を出すための日本一優れた仕組みを持っていると言っても過言ではありませんね。

本日ご紹介する「トヨタで学んだ『紙1枚! 』にまとめる技術」の著者、浅田すぐるさんがトヨタに入社した理由は、特に車好きだったというわけではなく、日本一の純利益を作り出すトヨタの秘密を知りたかったというのが本音なのだそうです。ちょっとその気持ちも分からなくもありませんよね。

トヨタではミーティングの前に必ず議題や論点が完璧にまとめられたA4用紙一枚で書類を作らなければならないと言います。もちろん、必ずA4一枚でないといけないという制約がありますので、無駄を省き、徹底的に考えられた書類でなければなりませんが、このA4一枚の書類が議論を深いものにしていくんです。

何も考えず会議にのぞんで、ダラダラ自分の好きなように喋ったら、多くの人の大切な時間を奪ってしまうことになりますよね。

また、豊田社長は決断のわずかなタイミングの遅れが大きな影響を与えるとして、決断は3秒以内にするという独自のルールを持っていると言われています。

つまり、トヨタでは上司にすぐ決済してもらえるような「1枚」を常に用意しておかなければならず、トヨタで働く人にとって、何でも「書類1枚にまとめる」という意識は、歯みがきをするぐらい当たり前のことなんだそうです。

著者の浅田さんもトヨタに入社して「書類1枚にまとめる」スキルを身につけると、一時は年400時間を越えていた残業時間をほぼゼロにできたと言っいています。

この「書類1枚にまとめる」の本質はいかに仕事を停滞させないかというところに尽きますね。仕事と言うのは、決められた時間内に終わらせることができて、やっと仕事と呼ぶことができるものなのです。

トヨタでも普通の会社でも1日24時間というルールだけは変わりません。そこを意識できるかどうかが、会社の命運を大きく分けるポイントなのではないでしょうか。

◆浅田すぐる 「トヨタで学んだ『紙1枚! 』にまとめる技術」 (サンマーク出版、2015年)

ハウスコム株式会社
代表取締役社長:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。中央大学商学部客員講師。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

サービス・イノベーション室:安達

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