地域の方と仲良くなればなるほど、お客様が店舗に来店される数は必ず増えます。<田村 穂>-コラム Serendipity-Vol.37

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皆さんは、「コンテンツ・ツーリズム」という言葉をご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉ですよね。

この場での「コンテンツ」という言葉はアニメやマンガ、そしてゲームなどのことを指し、ツーリズムとは観光という意味なので、「コンテンツ・ツーリズム」という言葉を分かりやすく説明するとアニメなどを活用した地域活性ということになります。

本日ご紹介する「アニメが地方を救う! ? – 聖地巡礼の経済効果を考える」という本は、テーマパークやショッピングモールなどの物理的な要因で人々を地方に呼び寄せようとするのではなく、アニメなどの創造性が高いコンテンツを通じて、それぞれの地方に文化的な価値を与えるというもので、地域に新しい文化的価値を見出すという点で、とても興味深い内容です。

例えば、地元の方からすれば、何の特徴もない神社でも、それが自分の好きなアニメ映画のいち部分に使われているとなれば、わざわざ遠くからでも足を運んでみたくなる気持ちは分かりますよね。
アニメの聖地は「むしろ錆びれている方が雰囲気が出ていていい」という声もあるぐらいですから、人間の心理はつくづく不思議なものだなと思います。

でも、都会の人達からすれば、アニメの聖地を訪れる際は、普段の日常とは全く違った体験を求めているわけですから、地方は下手に観光地などにはせず、ありのまま風景を保ちながら、どう新しい文化的な価値を付け加えていけるかが、今後の発展の要因になってくることでしょう。

ドラマの舞台になった観光地は、ドラマが終わるとすぐ観光客が途絶えてしまうそうですが、アニメの場合は一定の長期間に渡って、観光客を呼び寄せるのだと言います。やはり、日本のマンガ家の創造性はずば抜けているんでしょうね。

ハウスコム社としては、目には見えない文化的な付加価値をどう地域に与えていけるでしょうか?空き部屋を探しに、ハウスコムの店舗に来店してほしいと考えるのではなく、ハウスコム社が文化的な付加価値をしっかりと地域に与えていれば、お客さまは部屋を探す時には必ずハウスコムを選んでくれることでしょう。

文化的な付加価値をどう地域に与えられるか。これが今後の重要なキーワードになってくることは間違いありません。

◆酒井 亨「アニメが地方を救う! ? – 聖地巡礼の経済効果を考える」ワニブックス、2016年

ハウスコム株式会社
代表取締役社長:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。中央大学商学部客員講師。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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