数字には反映されていない部分こそ、企業の強みであり、理屈では説明できないところに真実が隠れている。<田村 穂>-コラム Serendipity-Vol.36

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ちょっと変な話ですが、皆さんは神様は本当にいると思いますか?別に私は宗教の話をしたいのではありません。

もともと日本人は、欧米諸国と比べても自然や祈りなど「目に見えないもの」を強く信じる傾向がありました。しかし、近年では科学技術やテクノロジーが発達し過ぎて、科学的に証明できないものというのはすべて「胡散臭い」の一言で片付けるようになってしまいましたね。

今回ご紹介する「アホは神の望み」という本の著者である村上和雄さんは、酵素「ヒト・レニン」の遺伝子解読に成功し、ノーベル賞も噂されるほどの科学者ですが、村上さんは科学を徹底的に突き詰めていった結果、最終的に突き当たるのは論理や根拠を越えた「科学では証明できない何か」なのだと仰っています。

もちろん、科学的論理や根拠を完全否定するつもりはありません。これは企業も同じことですが、企業の実力や将来性がすべて株価や財務表に表れているわけではありませんよね。むしろ、数字には反映されていない部分こそ、企業の強みであり、理屈では説明できないところにこそ、真実が隠れている場合が多いとも言えます。

なんでも、私たちの一つの命が誕生するのは1億円の宝くじが100万回連続で当たるのと、同じぐらいの確率なのだそうです。

これだけ科学やテクノロジーが進んで、いくらお金を大量につぎ込んだとしても、私たちは自分たちの命のもとになる細胞一つ、自ら作り出すことはできません。私たちの体はこのような細胞60兆個がもとになってできているわけですが、自分たちの存在すら理論や根拠で証明できない私たちが、企業の価値だけは「目に見えるもの」だけで判断してしまうのはちょっと変ですよね。

村上さんは本の中で、「サムシング・グレート(偉大な何か)、(大いなる何か)」の力と繋がることで、通常ではとても出せないような結果をもたらすようになるだろうと仰ってます。

サムシング・グレート、つまり見えない力と繋がるにはどうしたらよいのでしょうか。

サムシング・グレートの概念は人それぞれ違うのかもしれませんが、ご先祖さまのお墓参りに行ったり、神社に行って祈りを捧げるなど「目に見えないもの」に心を委ねることも時には大切なのです。

もう何年も、お墓参りに行っていない方がお墓参りに行ったら、急に物事が上手く行き始めたなんて嘘のような話もあるくらいです。

「目に見えない部分」と「目に見える部分」のバランスが本当に大切ですね。

◆村上和雄 「アホは神の望み」 (サンマーク出版、2011年)

ハウスコム株式会社
代表取締役社長:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。中央大学商学部客員講師。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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