新入社員内定式「経験がないことが若い人達の強み。新しい発想は若い人達からしか生まれない。」

令和元年10月1日、ハウスコム本社にて2020年度125名の新入社員の内定式が行われました。一人一人に内定書を渡し、握手をすると、また新しい仲間が増えたという実感が湧いてきます。

内定式に参加してくれた学生の中には、スーツを着てもう社会人になる用意ができている人もいれば、服装が派手でまさに最後の学生生活を謳歌している人、異なった文化の中でやっていけるかまだちょっと不安そうな外国籍の方など、色々な人達がいました。

来年の4月にはこういったそれぞれ異なった個性を持った新入社員の方々が、ハウスコムという組織の中で一つになり、活躍してくれると思うと、今から本当に楽しみでなりません。 

私は毎年、内定式でまだ大学生である新入社員に会う時、残り半年間の学生生活の中で、できるだけたくさんの「自分とは異なった考えを持つ人」とコミュニケーションを取ってきてほしいと伝えるようにしています。

歳を取ると分かることですが、20代と言うのは人生の中で最も重要な時期です。最近では、100年時代という言葉が広がり、30代でもまだルーキーだとも言われますが、人生が長くなればなるほど、人生の早い時期、つまり、20代で何をやったかということが非常に重要になっていきます。

私も同年代の人達と話すと、若い時にもっと色々な事をを経験しておけばよかった、若い時にもっと自分を追い込んでおけばよかったという話を聞くことが多いです。

日本中の温泉に入りまくってみる、フルマラソンに参加してみる、プログラミングのコミュニティに参加して自分でアプリをつくってみるなど、自分が少しでも興味が沸くことであれば、何でも構いませんので、残り半年の学生生活をクリエティブな暇つぶしをする時間として使ってみて下さい。

私が皆さんと同じように、20代で社会人になった時、営業とはモノやサービスを人に売ることでした。しかし、現在ではわざわざお店に行かなくてもアマゾンでモノが買えますし、旅行代理店に行かなくても、スマホで誰の手も借りずホテルや飛行機を予約することができます。

こういったテクノロジーや時代の変化が起こると、営業はモノやサービスを売るという仕事から、お客さんや地域の人達とコミュニケーションを取ることでビジネスに発展させていく「ストーリーテリング」という仕事にシフトしていくことでしょう。

こう言った観点から、ハウスコムは昨年から「地域社会で最も人によりそう住まいのデザインカンパニー」というビジョンを掲げました。これからは、ただ賃貸物件を紹介するだけではなく、住まいに関係した様々なライフスタイルを提案するという事業を行っていきます。

昔、できる営業マンは仕事の時はゴルフの話をして、ゴルフの時に仕事の話をすると言われましたが、これからは仕事以外のところで、お客さんや地域の人達とどう繋がっていけるかが非常に大事になってくるのです。

来年の4月にハウスコムに入社して、研修を経て、店舗に配属された時、「自分の物語」を通じて、どうお客さんとコミュニケーションを取れるかは、残り6ヶ月間の大学生活で、どれだけ「クリエティブな暇つぶし」ができるかにかかっています。

自分は何が好きで、将来何をしたいかが漠然としている20代だからこそ、異なった価値観を持った人達とできるだけ多くコミュニケーションを取ることが大切です。自分を知るためには、まず他人を知らなければなりません。

「クリエティブな暇つぶし」とは、行っている最中はそれが将来何の役に立つのかよく分からず不安になりますが、どんなに周りがくだらないという思うことでも、真剣に取り組んだことは、いつか必ず「点」と「点」で繋がります。

ぜひ、残り6ヶ月間、思いっきり遊んで、異なった価値観に触れる機会をたくさん持ってみて下さい。

自分は動かなくても、時代はどんどん動いている。皆さんの仕事はとにかく0→1の発想を産み続けること。

内定式が終わった後は、内定者の方々に品川の街を歩き回って、20代の独特の発想でビジネスになりそうなアイディアを考えてもらいました。

学生の皆さんは、スーツを着た怖そうな人たちの前で、ビジネスプランを発表するとなると、厳しい現実的なことをビシビシ突っ込まれそうだと不安になるかもしれません。

しかし、学生の皆さんの一番の強みは、社会人経験が全くないことです。社会人経験が増えてくると、これはいいビジネスアイディアだなと思っても、「あまり利益が出なさそうだな」、「初期投資に多くのお金がかかりそうだな」などと言う様々な理由で、将来大きく化けるかもしれないアイディアをどんどん潰していってしまいます。

経営というものは、「0→1を生み出せる人達」と「1→10→100にできる人達」の両方が組織の中にいなければ潰れてしまいます。一昔前はまだ時代の変化が緩やかで、モノやサービスをつくれば売れる時代であったため、0→1よりも、1→10→100とビジネスを大きくしていくことができる人達が多く必要とされました。

ところが、今では世の中が成熟し、テクノロジーがもの凄いスピードで人間の仕事を奪っているため、テクノロジーが仕事を奪うよりも速いスピードで、新しい仕事を生み出していかなければなりません。

つまり、0→1を生み出せる人達が圧倒的に不足しているんですね。私たちのように社会経験が豊富な人間はどちらかと言えば1→10→100が得意ですので、皆さんの年齢だからこそ思いつく独特の視点、社会人経験がないからこそ生まれる新しいアイディアには非常に期待しております。

自分は動いていなくても、時代はどんどん動いています。これからの時代、自らどんどん動ける人は面白い人やコミュニティとの接点が増えるため、生産性や創造性のスピードがもの凄い勢いで加速していくことでしょう。

ぜひ、この6ヶ月という貴重な時間を有意義なものにして下さい。来年の4月に一回り大きく成長した皆さんに会えることを楽しみにしています。

ハウスコム株式会社
代表取締役社長執行役員:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。2016年度、中央大学商学部客員講師に。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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