40%の能力があったら、仕事は任せる。あとの60%は自身で考えて下さい。

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10月16日に全店店長会議を行い、全国のハウスコム店長が本社に集まりました。4月から始まった上半期も9月で終わり、上半期の振り返りと繁忙期に向けた下半期の方向性を全国の店長さん達と共有致しました。

業務部長、人事部長から業務内容と連絡事項を共有してもらった後、各エリアごとに別れて、分科会を行い、私の方からも下半期に向けて、今まで以上に「情熱」、そして、「意識力」を高めていきましょうというお話をさせていただきました。

「ハウスコム力とは何か?」と問われた時に、その一つの要素として「店長力」というものがあり、店長力とは、大きく分けて知識力、営業力、そして、リーダー力の3つに分けることができます。

実際、人間の能力は生態的にどの人もそれほど大きくは変わりません。結果が出る人と出ない人との根本的な違いは、情熱と意識力をどれだけ高められるかという部分が8割以上で、すでに持っている情熱と意識力も、常に負荷をかけて鍛えていないと、筋力のようにすぐ弱くなっていってしまいます。

ハーバード大学のウィリアム・ジェイムズ教授が行った「目標の追求において、人びとにどれだけの差が見られるか」という研究があります。

この研究によれば、大半の人は潜在能力のほとんどを活用できておらず、大した挑戦もせずに、中途半端なところで満足してしまっていると言いますが、特に営業や経営という仕事は情熱と意識力を最大限に高めて、潜在能力の何倍もの結果を出す人と、そうではない人の差がはっきり出てきてしまうのです。

例えば、私であれば、報告書でも、事業計画書でも、おかしな数字があればすぐ目に飛び込んてきます。また、店舗訪問をして、お店の机を見れば、大体そのお店の人たちの人間関係が大体イメージできます。

よく、「そんな細かい数字に気づきますね!」とか、「机を見ただけで何んで分かったんですか?」と聞かれることがあるのですが、人間とは不思議なもので、常に物事について考え、意識を高く持っていると、必要な情報は全部向こうから勝手に飛び込んでくるようになります。

逆に常に自分に負荷を与えず、意識が低い状態になっていると、こういった「小さいけれど、重要なこと」をどんどん見過ごすようになってしまい、最終的には営業などの結果に大きく響いてきてしまうのです。

また、危機管理の面でも、意志力は非常に重要な要素になってきます。「1:29:300のハインリッヒの法則」というものをご存知でしょうか?

これは、米国の保険会社で技術調査部の副部長をしていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ氏が主張した法則で、1件の重大な事故が発生する背景には、約29件の軽率な事故が発生しており、29件の軽率な事故の背景には、約300件の小さなミスが起こっているというものです。

景気やテクノロジーの発達など、世の中の大きな変化で急に会社に大きな影響があるわけではありません。それよりも、日々の本当に誰も気にしないようなミスでも300回重ねれば、大事故に繋がってしまいますし、逆に日々の誰も気づかないような小さな努力でも、300回続ければあっと驚くような成果に繋がっていくということをぜひ意識して下さい。

全店店長会議の後は懇親会を行いました。繰り返しになりますが、結果が出る人と出ない人の間に大きな能力の差はほとんどありません。

常にどれだけ高い意志力を持っているのかと、目標達成率は必ず比例しますし、やはり、目標達成した人たちと一人一人話してみますと、その人の情熱は自然とその人の目に出てきています。

どれだけ本や動画を見て知識を見つけても、実際に水に浸からなければ、水泳が上手くならないのと同じで、知識という筋肉をどれだけ大きくしても、実際に行動しなければ、営業という筋肉は大きくなっていきません。

世の中では、良いアイディアを持っていても、行動しない人がほとんどですから、とにかく行動し続けることに価値があるのです。

そして、全店店長会議の最後に、ジョン・F・ケネディが「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問いて欲しい。」と言ったように、「会社が何をしてくれるかを問うのではなく、自分たちが常に会社のために何ができるか」ということを考えてほしいということをお伝えしました。

「会社に何かをしてほしい」という要望を一方的に伝えるのではなく、「自分たちはこうゆうことをしたいから、この部分で会社にバックアップしてほしい。」という意識で動いてもらえると、物事はもっと速くスムーズに進んでいきます。

ホンダでは、その人に40%の能力があったら、「あとの60%は自分で考えて、やれ!」といった感じで、その人に仕事を任せるそうですが、私も基本的には、ホンダの考えと同じで、40%の能力があれば、残りの60%は、その仕事の中で成長するしかないのです。

「不足」は創造の母と言われますし、ビジネスは最速か最高のどちらかでしか成功しませんから、現場でリアルな感覚を一番吸い上げている方々が先陣を切ってどんどん動いてくれることで、会社のスピード感や事業のクオリティーはどんどん良くなっていきます。

そして、私たちが行っている住まいを提供するという仕事は、人々の幸せの約18%を寄与しているということを再度意識してみて下さい。

この中でも実は「物件の満足度」というものは、6.9%しかなく、「地域の満足度」という部分の方が、人々の幸せに大きく影響しており、私たちがどれだけお客さんたちが知らない地域の情報を提供できるかが大きな付加価値になってきます。

例えば、コーヒーを飲む時でも、私たちは味覚を通じての味だけではなく、無意識のうちにそのコーヒーに関する物語も一緒に味わっています。原産地や焙煎の仕方を知ったり、カフェのコンセプトを理解したりすることで、仮に同じコーヒーであっても、感じる味は変わってきますが、これは住まいに関する地域の情報に関しても間違いなく、同じことが言えるでしょう。

地域の豆腐屋さんでも、ただのスーパーと同じ豆腐だと思って食べるのと、100年、200年と続く歴史ある豆腐屋さんだということを知ったうえで食べる豆腐とでは全然味が違いますし、昔、この街に歴史的な作家が住んでいたと知れば、その街のイメージも大きく変わってきます。

現在、ハウスコムでは様々な地域で、新しい店舗を出店していますが、カバーするエリアを増やすのと同時に、今ある173店舗、一店舗一店舗の地域密着度も同時にあげていかなければなりません。

私たちの仕事は、社会の大きな問題を解決することで収益を得て、私たち自身も個人として会社組織として成長していくことができる仕事ですので、そういった認識を持って、下半期も色々なことに挑戦していきたいと思います。

ハウスコム株式会社
代表取締役社長:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。2016年度、中央大学商学部客員講師に。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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