インターンシップ・プロジェクト「『なぜ働くのか?』に対する答えが欠落していると、就活生も企業も不幸になる」

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9月25日、ハウスコムのインターンシップ・プログラムに参加した大学生が、インターンを通して学んだことをプレゼンする場がハウスコム本社にて設けられました。

このインターンシップ・プログラムは「自分らしいわくわくした未来へ」をテーマに行われ、ハウスコムが大切にしている考え方をリアルに感じ取ってもらうため体験型で企画されたものです。

今回プレゼンを行った二人の大学生は国人のお客様のお部屋探しサポートに参加し、ハウスコム本社で外国人のお客様と打ち合わせを行った後、実際に物件に足を運んで内覧を行うという一連の流れを体験しました。

プレゼン当日には、インターンから得たことや学んだことをそれぞれ15分程度で発表しました。

プレゼン内容は田村社長を始めとした4名の審査員によって採点され、審査員達からの鋭い質問や指摘を通して、学生たちはインターンでの体験を改めて振り返ったようです。

今回審査員として本社までお越しいただいた川井さんに、プレゼン後お話を伺いました。

川井さんは国立の商店街で「靴の一歩堂」という靴屋さんを経営しており、実はハウスコムのインターンシップ・プロジェクに参加した学生をお店に受け入れてくださっていたのです。

不動産賃貸業のハウスコムと、靴を販売する一歩堂とでは業務内容があまりにもかけ離れていると感じる人もいるかもしれませんが、川井さんが今回、ハウスコムと協力してインターン・プロジェクトを行った理由を次のように述べました。

「ハウスコムさんは部屋の貸し借りの仲介を行っているのではなく、人々の快適な暮らしを売っている会社ですよね。そんなハウスコムさんが行っているインターンプロジェクトに私は大変共感したのです。」

「一般的な企業が行うインターン・プロジェクトと言えば、コピーとりをやらせたり、営業マンについて行ったりといったことばかりなんです。でも、ハウスコムさんはそうした実務的なところだけではなく、学生の役に立てることはないかと模索していた。だから、協力しとうと決めたのです。」

川井さんが経営する「靴の一歩堂」では一般的な靴に加え、就活用の靴も販売しているのだと言います。

そうしてこれまでに数多くの就活生と会ってきた川井さんは、スムーズに就活が決まって長続きする学生には特徴があると述べていました。

川井さんによると、そうした学生は例外なく「人はなぜ働くのか?」という問いに対する明確な答えを持っているのだそうです。

そう語る川井さんは続けて、「人はなぜ働くのか?」という問いに対する答えが欠落したまま就活をすると、就活生と企業の双方が不幸になるとしてこのように語ります。

「ある学生さんに『どこ受けるの?』と聞いてみたところ、『都銀と商社を受ける』と答えたんですね。これは絶対に両方とも内定をもらえないと確信しました。また、ある学生は鉄道に興味がないにも関わらず、安定しているからという理由で鉄道会社を選んだ」

「最近は就活中や入社後に自殺をしてしまうケースを耳にすることが本当に多いですよね。でも『どうして働くのか』というところをしっかり考えれば、そうした問題は随分と減るんじゃないでしょうか」

「全く内定がもらえない、あるいは入社後の仕事が辛いのは、『どうして働くのか』という自分の理念と仕事がマッチしていないからなんです。そうした不一致は、学生だけでなく企業側にとっても不幸なことだと私は思います」

川井さんが述べているように、就職先に関して考える際、「どこで働きたいか」という視点ではなく、「なぜ働くのか?」という視点で考えれば、自ずと進むべき方向が明確になるはずです。

しかし、この視点は常にブレやすいものだと川井さんは指摘しており、「なぜ働くのか?」という質問は企業にとっての企業理念と同じようなものだとして、鉄道会社を例に次のように説明してくださいました。

「例えば、鉄道会社で説明すると分かりやすいかもしれませんね。鉄道会社の企業理念は『定時運行をすることによって人々の生活を便利に豊かにすること』です。つまり、定時運行は手段であって、目的は『人を幸せにすること』なんですよ。」

「それなのに、手段と目的がすり替わってしまっている。電車が遅延すると、『◯◯のため5分遅延。ご迷惑をおかけして・・・』と過剰な謝罪のアナウンスがありますよね。手段に対してそこまで過剰になるということは、彼らの目が手段ばかりに行ってしまっていることを表しているように感じますね。」

川井さんは「靴の一歩堂」を創業するまでは企業で人事を担当していたのだそうで、これまで何百人と面接してきた中で、「何のために働くか?」が欠落している学生があまりにも多いと述べていました。

当然、何百人も面接をしているわけですから、取り繕ったように綺麗事を並べても、学生が何を考えているのかが手に取るように分かると言います。

最近は企業や市場に関する情報を手に入れるハードルが極端に低くなり、その結果、「これからは◯◯がくる」といった情報も容易に手に入るようになりました。

そのため、そうした情報を元に、より将来性のありそうな就職先を探すことは当然のことなのかもしれませんが、それは必ずしも正しい選択だとは言えないのかもしれません。

今から40年近く前、「これからは流通の時代だ」と言われていたそうで、実際に百貨店やスーパーなどに就職する学生が多かったと言います。

しかし蓋を開けてみれば、百貨店の三越と伊勢丹、大丸と松坂屋はそれぞれ統合しましたし、他の百貨店やスーパーも次々と事業再構築や同業他社との統合を余儀なくされました。

このように将来安泰だと言われている選択肢は、時代が変化する中でそうではなくなっていくことは十分にあり得る話ですし、ある調査によれば20年後には65%の人々が今は存在しない職業についているという話もあるくらいです。

結局、こうした時代に正しい選択をするための基準となるのは、ネット上での口コミでも市場状況でもなく、あくまでも「何のために働くのか?」という普遍的な価値観だけなのではないでしょうか。

川井さんをはじめ、ハウスコムではこうした普遍的な価値観をブラッシュアップしてほしいという気持ちを込めて、今回のインターンシップ・プログラムを開催しました。

今回のプレゼンに参加した学生に話を伺ったところ、ハウスコムのインターンシップ・プロジェクトに関して次のように述べていました。

「私は英語を使った仕事をしたいと思って、他社のインターンでも英語を使ったコミュニケーションができる企業に絞ってきました。ハウスコムでのインターンは、本社の外国人社員の方からのフィードバックが早くて良い勉強になったと思います」

「でも、それ以上に、実際にインターンシップ・プロジェクトが始まる前に課されていた課題、『なぜ働くのか?』に関して、考えを深めることができて良い経験になりました」

ハウスコムでは学生たちに「自分らしい」選択をしてほしいとの思いから、今回のインターンシップ・プロジェクトには、志望業界を問わず学生に参加してもらいました。

今後も単なるインターンではなく、学生に「普遍的な価値観」を提供できるよう、ハウスコムはこれからもこうした取り組みに力を入れていきたいと思っています。

人材開発室 リクルーティンググループ

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