ネガティブな感情を大切に。それは「失敗の可能性」を知らせてくれる大切なシグナル。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.63

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2014年に公開されたディズニー映画「アナと雪の女王」。作品自体が大ヒットしたことも大きな話題となりましたが、メインキャラクターの声優を務めた神田沙也加さんの演技力と歌唱力の高さも、同じように世間を賑わせました。

母親が歌手・松田聖子さんであることから、「歌が上手いのは母親譲り」と思ってしまう方もいるようですが、彼女の歌唱力は数々の厳しいオーディションを経て出演してきたミュージカルで培ってきたもの。もともと声優を目指していたこともあり、「機会があればすぐに手を挙げられるように」と声優の養成所にも通っていたそうです。

今年はミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」への出演だけではなく、新作テレビアニメの声優やラジオのレギュラー番組出演など、活躍の幅が広がっている神田沙也加さん。これだけ高い評価を受けていれば、相当自信も付いてくるはずですが、彼女は未だに胸を張って「歌が得意」とは答えられないのだと言います。

「わたしは『ここが長けている』と思っちゃうと追求するのをやめちゃうので、得意だと思わないようにしているんです。物事に対して自信がないことが、わたしの原動力になっています。自信がないから、克服しようと状況を分析したり研究したりするんです。」――神田沙也加さん

「不安のような”マイナスの感情”を持ち続けることが、自身の成長につながる。」こう話すのはメンタルトレーナー・森川陽太郎さん。元サッカー選手でもある森川さんは高校卒業後にスペインやイタリアへ渡りプレー、そこで海外選手と自分の”メンタルの違い”を肌で感じたそうです。

日本でメンタルが強いといえば“マイナスの感情を抱かないこと”と捉えられがちですが、スペインやイタリアでは“マイナスの感情を抱いていても(例えば、試合前に感じる漠然とした不安や自信をなくしている場合でも)、自分の力を発揮できる状態”を指すんだとか。

大切なのは、不安を感じていても「今自分は何をするべきか」を把握し行動すること。サッカー選手であれば自分の苦手分野に特化してトレーニングする。そうすることで、不安という感情が安定した能力の発揮に結びついていくのだと森川さんは話しています。

精神分析医のジュリー・ノレム氏の研究によれば、人はネガティブな感情を持っているときの方が、最悪のシナリオを想像して“最悪”を回避しようとするため、行動的になるんだそうです。その結果、失敗や不安をうまく処理していけるのだと言います。つまり、ネガティブな感情は「失敗の可能性」を知らせてくれるシグナルなんですね。

「ポジティブに生きるのが正解」とでも言わんばかりの風潮がある現代ですが、無理にポジティブになる必要なんてないのではないでしょうか。ネガティブな感情を持てるからこそ、成功に向けた行動が生まれるのです。

「自信の無さや不安こそが成功の鍵を握っている」といっても過言ではないかもしれません。

◆森川陽太郎 「本番で実力が出せない人のための「いつもの自分」トレーニング―簡単!直前!“勝負弱さ”を克服する50の方法」 (2011年、ダイヤモンド社) ◆ロバート・ビスワス=ディーナー、トッド・カシュダン 「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」 (2015年、草思社) Kindle

サービス・イノベーション室:前原

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