ドローンを最大限に活用すれば、建築測量のコストは80〜90パーセント確実に削減できる。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.60

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建設業や建築業に関わりがない方でも、道端で三脚カメラのようなものと縞模様の棒を使いながら測量を行っている現場に遭遇したことがあるという方は多いのではないでしょうか。近い将来、そのような光景を目にすることはなくなるかもしれません。

2013年に米・ピッツバーグで誕生したアイデンティファイド・テクノロジーズ社は、ドローンを使いながら建設現場の地形を空撮し情報を収集し、その情報を元に測量や地図作成を行うという技術を開発しました。

建設とドローンの組み合わせに少し違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、プライスウォーターハウスクーパース社のレポートによれば、さまざまな産業分野においてドローンが最大限活用されれば世界のドローン市場は14兆円を超えると考えられているのです。さらに言えば、14兆円のうちの5兆円以上は建設業界が占めるだろうと予測されています。

アイデンティファイド・テクノロジーズ社が開発した技術について少し話しましょう。この技術を使えば、タブレットに搭載されたグーグルマップを使いながらドローンの飛行経路を設定するだけで、あとはドローンが自動で測量してくれるのです。そうしてドローンで測量した情報でさえも自動でプラットフォームにアップロードされるので、人間が作業したりコントロールしたりする必要がありません。

さらにアップロードされた情報から建設現場の地形を3D画像に変換する機能だけではなく、ドローン離着陸ステーションにはバッテリー交換が自動で行われる機能も付いているのです。ドローンのバッテリー交換作業ですらもすべて自動操作なので、飛行経路の設定以外、人が行わなければならない作業はありません。

日本でも高知県・和食ダム建設時にドローンを使った測量が行われました。通常の測量なら1週間かかるところ、ドローンを使ったことで半日で完了。さらに、これまで数百万~数千万円かけていた3D画像の作成も30万円ほどで済んだと言います

タブレットで操作するだけなので1人でも測量することができますし、たった10分あれば100エーカー(約40万平方メートル)の広さの測量を完了できるそうです。

アイデンティファイド・テクノロジーズ社創設者であるディック・チャン氏は、「ドローンを使うことにより、クライアントは80〜90パーセントのコスト削減を実現している」と、人員の削減や時間の短縮がコスト削減にもつながることをアピールしています。

建設業界でのドローン活用。今後一般的になってくれば、不動産業界にも影響があるのは間違いありません。私たちにも「安く」「早く」がより一層求められてくるのではないでしょうか。

サービス・イノベーション室:前原

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