最新のテクノロジーを使えば、家を建てる前から室内の「体感温度」まで設定できる。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.43

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「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」とは電気・ガス使用量をリアルタイムで確認したり、空調機やテレビなど家電機器を自動で制御したりするなど、家庭で使うエネルギーを節約することができる管理システムです。

外出先からでもエアコン・照明をオンオフ操作して消し忘れを回避できるほか、日ごと・月ごとの電力消費量や料金、二酸化炭素排出量をグラフで表示することもできるため節電の意識を高めることにも貢献すると考えられています。日本政府は2030年までに、国内すべての住まいにHEMSを設置することを目指しています。
  

しかし、HEMSによっていくら節電の意識を高めることはできると言っても、そもそも建物自体が寒さ・暑さを感じやすい設計になってしまっている場合は空調機の使用を避けることまではできません。そういう意味でエネルギー消費量や光熱費を根本的に抑えるには、そもそも空調機をそこまで必要としない設計に基づく建物が理想と言えるでしょう。

そんな理想的な建物の実現に一役買っているのが、建築用ソフトウェアを制作しているグラフィソフト社です。グラフィソフト社は、住宅設計段階で月ごと・年ごとの光熱費、二酸化炭素排出量などを予測することができる「エネルギー解析」という手法で建物のエネルギー消費量を分析するソフトウェア「エコ・デザイナー・スター」を開発しています。

(http://informedinfrastructure.com/3314/graphisoft-launches-ecodesigner-star-public-beta/)

建材が木造なのか鉄骨なのかによっても、また建物の広さや大きさによっても室内での体感温度は変わってきます。そのためエネルギー消費量を予測する際には、そういったあらゆる条件の一つ一つを考慮していかなければなりません。

この点グラフィソフト社のソフトウェアを使えば、設計段階にある3Dモデルと連動させることで建物の位置(経度/緯度)や気候、建物の形や向きなどといった情報のほか、組み込まれている熱伝導率などのデータベースを使って建物の材質も条件に加えることができ、個々の建物の特性を把握しながらエネルギー消費量を算出することができると言います。

つまり、暖かい気候の地域では涼しい住宅を、寒い気候の地域では暖かい住宅を設計段階から計画することができるので、結果的にエネルギー消費量を抑えることができる建物の建設が容易になるということでしょう。

暖かい家なのか涼しい家なのかといった情報は、完成して住んでみなければ知ることができない情報でした。しかし、時代はエネルギー消費量、年間の電気・ガス料金まで知ることができるところまできているのです。

「光熱費がほぼゼロの住まい」が誕生する日も近いかもしれませんね。

サービス・イノベーション室:前原

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