わがままな人、厄介な質問をする人、会社に成長するチャンスを与えてくれてありがとう。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.38

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アメリカで労働者を対象に行った調査によれば、自分のアイデアや問題を上司に話したことが一度もないという人が回答者のうち53パーセントもいることが明らかになりました。

その人が反対意見を持っている場合は特に、心の中に秘めてしまう傾向が強くなると言います。多くの上司は自分に反抗する部下を“仕事ができないヤツ”として分類し、忠実でないと見なすためだからだそうです。

「集団浅慮」という言葉をご存知でしょうか。メンバーの意見が一致するのを求めるあまり、異論や疑問を出したりすることを控え、集団内に波風が立たないようにする意識が働いてしまうことを言います。

その昔、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての戦国武将・黒田長政は「異見会」を設けていたと言われています。「腹立てずの会」とも呼ばれていたというこの会では、身分の違いを気にせず議論することが可能だったそうです。たとえ自分より身分の低い者から激しく批判されても腹を立てないことがルールとして決められていました。これは「集団浅慮」を防ぐことが目的だったのでしょう。

「集団浅慮」を防ぐためにはリーダーの役割が重要、と社会心理学者の釘原直樹さんは指摘しています。リーダーは聞き役に徹すること、そして最終決断を行う時になって初めて意思表明をすることで、賛成意見だろうが反対意見だろうがメンバーが気兼ねなく発言する環境が作られるのだとおっしゃっています。

「あらさがしの好きな人、わがままな人、厄介な質問をする人に言いたい。ありがとうございます。」

これはデル・コンピュータ創業者、マイケル・デルの言葉です。批判されれば、誰でも少なからず精神的なダメージを受けるものです。しかし批判は同時に、現状のダメな部分を明らかにし、改善のチャンスを与えてくれるものなのです。

かつてユニクロでは、わざわざ自社のクレームを募集する広告を出したことがありました。その結果、「ここを直してほしい」といったマイナス意見は1万通以上にのぼったといいます。それをもとに社内体制を改善していったところ、クレーム募集広告掲出当時の売上486億円から20倍近くの売上にまで成長することができたそうです。

部下の悩みや問題に耳を傾けることができる上司は、それだけで会社の業績に貢献しているのかもしれませんね。

◆ミカ・ゼンコ 「レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う」 (2016年、文藝春秋) Kindle ◆釘原直樹 「人はなぜ集団になると怠けるのか – 「社会的手抜き」の心理学」 (2013年、中央公論新社) Kindle◆ひすいこたろう、石井しおり 「常識を疑うことから始めよう」 (2014年、サンクチュアリ出版) Kindle

サービス・イノベーション室:前原

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