何かを諦めたという経験は、「物事をとことん突き詰めた」という証である。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.14

  • Twitter
  • Facebook

一般的には、「諦めること」はマイナスでしかなく良い結果を生まない行動だと思われがちですが、プラスの結果を生むために必要な行動でもあるんです。

雀士として勝負の世界に生き、20年間勝ち続けてきた桜井章一さんは、勝つためには時に諦めることも必要だったと述べています。

「諦めるとは、物事や状況を『見極めること』である」と説明する桜井さん。どうにもならない状況であることが明らかになった時はそこで右往左往するのではなく、その場は潔く身を引き、新しい戦略を考えることで状況を好転させることができるのだと言います。

元陸上競技選手で400メートルハードルの日本記録を持つ為末大選手。彼もまた、勝負に勝つために諦めることを経験したひとりです。

陸上競技で最も競技人口が多い種目と言えば100メートルですよね。高校時代、為末選手も100メートルに対して並々ならぬ強い思いを持っていたのですが、瞬発力と爆発的なスピードを要するこの種目に体が耐えることができず、肉離れを繰り返していたそうです。

高校最後のインターハイにも100メートルに出るつもりでいたものの、体のことを考えてエントリーは取り消し。これ以降も、為末選手は陸上を続けるために100メートルで勝負することを諦めたのです。もちろん苦しい決断だったことは言うまでもありません。しかし、その後の為末選手の活躍ぶりを見れば、この諦めが功を奏したことは一目瞭然ですよね。

諦めるという言葉は”途中で何かを投げ出すこと”というように現代では解釈されていますが、実際はそうではありません。本来は「全体を把握して明らかになる」という意味。つまり、あなたが諦めたということは「物事をとことん突き詰めた」という証なんですね。

諦めるか諦めないかを考えるより、まずは状況を明らかにすることから始めてみてはどうでしょうか。今までにはなかった新しい世界が見えてくるかもしれませんよ。

◆桜井章一 「諦める技術」 (2017年、ポプラ社) Kindle ◆為末大 「諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない」 (2013年、プレジデント社) Kindle ◆名取芳彦 「あきらめる練習」 (2017年、SBクリエイティブ) Kindle

サービス・イノベーション室:安達

  • Twitter
  • Facebook

オススメの記事