実は「うぬぼれ」や「自己中心な考え」がイノベーションには一番必要な素質。ハウスコム株式会社 – コラム – Vol.13

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皆さんは「エゴ」という言葉を聞いたとき、どのようなことを想像しますか。

「うぬぼれ」や「自己中心」など、ネガティブなことを想像した人が多いかもしれません。わがままな人に対しても、「エゴが強い」と表現することがありますし、ネガティブなイメージがついて回るのは事実のようです。でも、「エゴ」って本当に悪いものなんでしょうか。

確かに、アメリカの心理学者や精神医学者たちも「エゴ」は通常、ほめ言葉で使われることはないと証言しています。しかし、エゴには自尊心という意味があるように、エゴの強さはポジティブに作用するとも断言しているんです。

「エゴの強い人ほど自信家でゴールを諦めない傾向にあります。怖気づくことなくゴールへと前進し、周囲の人を巻き込んで協力をお願いすることも躊躇しません。ゴールに向かうためであれば協力者のケアを必死にこなしますから、良いリーダーになれる素質があるのです。」―メリッサ・ドイター精神医学助教授

また、カリフォルニア大学の研究でも、エゴの強い人ほど目標達成への執着心が強いと言われています。目標を達成するためには周囲の助けを求めることを恥だとは思わず、積極的に助けをお願いする傾向があるのだとか。そのため、「才能はあるけど自信がない人」と「才能はないけれど自信がある人」を比較した場合、後者の方が仕事で成功する確率が高いと言われているんです。

アメリカ、デューク大学で30年以上、男子バスケットボールチームのコーチを務めているマイク・シャシェフスキー氏は、男子バスケットボールのアメリカ代表チームを率いてオリンピック三連覇に導いた優秀なコーチとしてもよく知られています。

そんなシャシェフスキー氏は、代表チームのメンバーを選ぶときの条件が「エゴイストであること」なんだそうです。

「高い成果をあげるチームをつくりたければ、必要な人材は、優秀で、自分でも優秀だとわかっている人たちだ。それが自分たちは勝てるという自信につながるから。自信を抑えてほしくない。」―マイク・シャシェフスキー氏

このように改めて「エゴ」というものを知ると、うぬぼれや自己中心的な考えを持つことは、世間で言われるほど悪いことではないんですよね。もしかしたら、現代の日本人に不足しているのはエゴイスティックに考え、行動することなのかもしれませんよ。

◆アリソン・レヴァイン 「エゴがチームを強くする 登山家に学ぶ究極の組織論」 (2015年、CCCメディアハウス) Kindle

サービス・イノベーション室:安達

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