施設ではなく、企業こそが障害者の方を幸せにしてあげることができる。 – ハウスコム株式会社

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ハウスコムが協賛させていただいている「平成29年度彩の国ふれあいピック秋季大会(第16回埼玉県障害者スポーツ大会)」が10月1日に熊谷スポーツ文化公園で開催されました。

彩の国ふれあいピック秋季大会は、障がいがあってもスポーツができることを実感し、スポーツは楽しいということを体験してもらうと共に、スポーツ活動に日常的に参加できるよう、そのきっかけづくりを目的とした大会です。

障害とスポーツは水と油のような関係にあると言われますが、そもそも障害者スポーツというもの自体が健常者にとっては未知の領域であり、自身が普段当たり前に使っている身体の機能の一部が使えなくなった状態でスポーツを行うことで、自身の身体が普段どう機能しているかを改めて考えさせられた一日でした。

例えば、現在、世界の最速の男であるウサイン・ボルトの100メートの記録は9秒58で、これがもちろん凄いのは言うまでもありません。

しかし、これはあくまで超人と一般人との「レベルの差」であり、どんなに運動神経が鈍い人であっても、ボルトの3倍、4倍の時間をかければ、100メートルを走り切ることができることでしょう。

その点、障害者スポーツというものは、動きそのものが普通とは違った原理に基づいて行われているため、観戦者として障害者スポーツを楽しむ際には、「足ってこんな使い方があったのか」、「身体の一部が使えないと、このような心理でスポーツを行うのか」など、普段スポーツを観るのは少し違った視点で競技を楽しむことができます。

つまり、耳で「見る」、目で「聞く」、鼻で「食べる」、口で「嗅ぐ」といったように身体の一部の器官が使えなければ、その器官の機能を別の身体の器官で代行することで、障害者の方は競技場の上に立っているように見えます。

私たちは、目は「何かを見るためのもの」、足は「走ったり、歩いたりするためのもの」といったように、この身体の器官はこういった目的で使うものと当たり前のように思っていますが、こういった障害者スポーツの場に実際、足を踏み入れてみると、障害者の方が「使っている身体の器官がどこか」ということよりも、「その身体の器官をどう使っているか」というところに非常に興味が湧いてきます。

こういった障害者のイベントを通じて、私たち企業が学べることは何でしょうか?

最近、世の中では働きがい、モチベーション、そして、仕事をする意義といった言葉をよく耳にしますが、障害者の方は、身体の一部が正常に機能しない中で、明らかに何かを一生懸命成し遂げようとする姿勢を感じ取ることができます。

現在、日本の障害者の雇用率は1.92%と未だに低い水準になり、働きたくても働けない障害者の方が日本には数多くおられます。

そういった中で、スポーツと同じように企業が働く場所を提供し、健常者は障害者の方と一緒に働くことで「働く意義」のようなものを再度見直していくといったような経営が理想だと言えるでしょう。

日本で障害者の方を20歳から60歳まで福祉施設でケアした場合、年間500万円の社会保障費がかかると言われています。

もちろん、障害者が一般の企業で働くことは簡単ではないでしょうし、障害者を受け入れる企業側もしっかりとした心構えが必要なのは間違いありませんが、人間の究極の幸せとは「人から必要とさせる」ことであり、施設で保護させるよりも、一般企業で健常者と一緒に働く方が障害者の方の生きがいに繋がっていくことは間違いないでしょう。

ユニクロを展開するファーストリテイリングは、障害者の雇用率が5.35%(2016年)と日本国内における法定雇用率2.0%を大幅に超えた高い数値を維持しており、代表の柳井正さんは障害者雇用について次のように述べています。

「障害者と一緒に働くことで、彼らが苦手とする作業をフォローしたり、できる仕事をもっと上達させてあげようと、他のスタッフたちが協力しあうようになった。 (中略)その気持ちが従業員同士、さらにお客様に対しても向けられるようになり、結局は売り上げアップにもつながった。」

日本に800万人以上の障害者の方がおり、日本の人口比で考えれば約14人に一人が障害者の方だということになります。

「働く」という字は、「人」と「動く」という字が組み合わさってできています。やはり人間というのは人のために動いて、社会に必要とされてはじめて喜びを感じるのでしょう。

よく、私が行く渋谷のスターバックスでは障害者の方がお客さんにも愛されながら生き生きと働いているのを目にします。

やはり、企業こそ障害者の方を幸せにしてあげられるのでしょう。

これからも、ハウスコムは障害者の方を積極的に採用していきます。

参考書籍

■伊藤亜紗「目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか」潮出版社、2016年 ■大山 泰弘「働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~」WAVE出版、2009年 ■伊藤亜紗「目の見えない人は世界をどう見ているのか」光文社、2015年

サービス・イノベーション室:安達

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