第2回学生ビジコン決勝戦「もし、成功が99%の努力と1%の閃きなら、1%の閃きの価値によって、99%の努力の価値は大きく変わってくる。」

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ハウスコム主催の学生ビジコン決勝戦を11/25(日)に新宿ミライナタワーで開催いたしました。

今年も、ある程度社会を経験してしまった私たちのような大人が一週間、一ヶ月の間必死に考えてもなかなか出てこないようなアイディアがいくつも出てきて、決勝に進んだ3チームとも非常に面白いビジネスアイディアを発表してくれました。

ハウスコムが主催するビジコンの趣旨は、まだ余分な知識や経験がない学生さん達からアイディアを出してもらって、それを事業会社であるハウスコムが本格的にビジネス化するというものですが、去年のビジコンで採用させていただいた学生さんのアイディアは現在実現に向けて本格的に動き始めてます。

よくアイディア自体に何の価値もないと言われるのは、それを実行し、最後までやり切れる人や会社が数パーセントしかないからで、いくらビジコンで優勝しても、それを目に見える形に再現してユーザーの前に届けなければ、ただの「コンテスト」で終わってしまい、何の意味もありません。

去年は2チームのアイディアを採用し、1つは顧客データ、物件データ、そして、それに付随する様々なデータをAIを使って分析し、その人の属性や趣味・思考に合わせた物件情報を提案していくというもので、これは2019年の3月にプロトタイプ版がリリースする予定です。

もう一つのアイディアは、子供を持つ親の方が住む場所を選ぶ時に、学区というものをすごく重要視するという観点から、学区データを元に住居を探す「あいいく」というサービスを地図のMAPPLEでおなじみの昭文社さんと一緒に本格的なサービスの開発を進めています。

イノベーションとは決して全くのゼロから新しいものをつくることではありません。学生のアイディアと開発会社さんの技術力、そして、ハウスコムの強みが重なり合い、そこで、「オーガナイゼーション・ケミストリー」が生まれて、化学反応が起こることで、やっとアイディアが形になっていきます。

しかし、よく成功は99%の努力と1%のひらめきだと言われるように、1%のひらめきがどれだけ優れているかによって、99%の努力の価値が大きく変わってくることでしょう。

その1%のひらめきは私たち大人よりも、若い人達の方が圧倒的に優れていることは間違いないと思います。

フィードバックを与えれば、与えるほど学生のアイディアは良くなっていく。

ビジコンの予選では、私、大東建託賃貸未来研究所の宗さん、日本大学の清水先生、中央大学の榊原先生から学生のアイディアに対して、いくつかフィードバックをさせていただきました。どのチームも予選のアイディアにより改良を重ね、経験が無いながらも収益モデルまで計算していて、よりビジネスらしくなっていたように感じます。

AIで近所に住んでいる趣味・思考が合う人をマッチングさせ、新しいご近所付き合いのあり方を考えたチーム「マテエ」は、2週間前の予選の時とは、マネタイズの仕組みを大きく変えてアイディアを提案してくれました。

ハウスコムがAIなどを活用し、住居を通じて、異なった人同士を結びつけるコンシェルジェ的な役割を果たすことで、そのエリアに住んでいる人たちがどのような趣味・思考を持っているかというデータを習得することができます。

このように細かくセグメントされたデータを活用することによって、ユーザーの細かい趣味・思考に合った広告を出すことが可能になり、従来の不動産の広告のように不特定多数の人たちに必要のない広告を出す必要が無くなるのではないかというのが、チーム「マテエ」の新しい考えて、これは非常に面白いポイントだと思います。

次に、若者へのアプローチが弱い不動産業界に対して、部屋に新しい付加価値を提供するアニメ部屋をつくり、その部屋を人々が集まるコミュニティに成長させていくというアイディアを提案してくれた「Cチーム」は、予選で審査員の方々から指摘された、「アニメ業者との権利関係はどうするのか?」、「アニメだけだと領域が狭いので、他の領域にも拡大できないか?」、「従来のアニメイベントと具体的に違った点はどこか?」などと言った点についてしっかりと答えを用意してきてくれました。

アニメだけではなく、最近はオリンピック並に人気があるeスポーツやVRにまで若者のコミュニティを広げたり、アニメ部屋を宿泊施設としても利用してもらうことで、夜通しでアニメやゲームに熱中できる環境を提供するというアイディアは、私たちにはとても思いつかない若者ならではの発想ではないかと思います。

そして、宗さんからもご指摘がありましたが、アニメの権利関係のことについて詳しく調べるために、知り合いのタレント事務所の方に聞きにくという行動力は非常に素晴らしく、とにかく行動しなければ何も始まらないビジネスの世界での、この行動力とそのスピードが本当に大切だと思います。

そして、最後に、観光客が増えているのに対し、宿泊施設が全然足りていないというポイントに目をつけ、お寺を宿泊施設として提供しながら日本文化を学んでもらうアイディアを提案してくれたチーム「QUEEN」は、予選の段階では明確ではなかったターゲット層を明確にして、この事業で一番のポイントとなる、「どうやったら、お寺の人達がお寺を宿泊施設として提供してくれるか?」という部分について再度アイディアを考えてくれました。

予選で、「ブータンなどのお寺に泊まると一泊5万円ぐらいする」という宗さんのフィードバックから、お寺に泊まる外国人のターゲットを富裕層とし、宿泊費も比較的高めに設定するという戦略はビジネス面では非常に良いのではないかと思います。

また、これだけ大きなビジネスチャンスがあるにも関わらず、現在、お寺がこのビジネスに参入していない大きな理由は、保健所・消防署からの開業・営業許可を習得する必要があり、これを取るためには設備導入費や初期費用などの金銭的な問題が大きいとチーム「QUEEN」は指摘していました。

この部分を事業会社であるハウスコム側で肩代わりし、ハウスコムの持っている広報力、マッチング力、そして、ネットワーク力を最大限に活用することで、スピード感を持ってこの事業を進めていけるのではないかと、チーム「QUEEN」が事業全体の構造を説明してくれました。

3チームとも予選の時と比べて、方向性がはっきりとし、ビジネスのモデルなども含めて、アイディアが非常に現実的になっていたように感じました。

新しいビジネスアイディアを考えるということは、もう何十年も経営の先頭に立ってビジネスをしている人達でも1ヶ月、1年と脳に汗をかいて必死に考えても、良いアイディアなどなかなか出てくるものではありませんから、短期間でここまで作り込めたということは非常に立派だと思います。

結果発表

宗さん、清水先生、榊原先生とじっくり話し合った結果、今回のビジコンの優勝チームはアニメ部屋のアイディアを提案してくれた「Cチーム」に決定致しました。

リクルートさんに長く勤務されていた宗さんと清水先生も仰っていましたが、こういったアニメ部屋の発想は常日頃から当たり前のようにアニメに触れている若い人にしかとても思いつかないアイディアだと言えるでしょう。

学生にも大人の目線で厳しく接する榊原先生も、「不動産に新しい付加価値を与えるアニメ部屋は非常に期待できる」と仰っていましたら、「Cチーム」の皆さんは、自分たちのアイディアがプロにもしっかりと通用するという意味で、自信を持っていいと思います。

また、お寺を宿泊施設として提供するチーム「QUEEN」のアイディアも事業として、すごく魅力的であったため、昨年同様、2位のチームのアイディアもハウスコムで事業化することに致しました。

このアニメとお寺のアイディアは、植物で言えば、まだ種を植えただけに過ぎません。このアイディアを実現化させていくにあたり、これからがハウスコムと学生さんたちの本当の「オーガナイゼーション・ケミストリー」の見せ所だと言えるでしょう。

少し時間がかかるかもしれませんが、学生さんから提供してもらったアイディアは必ず事業化していきますので、ぜひ楽しみにしていて下さい。

ハウスコム株式会社
代表取締役社長:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。2016年度、中央大学商学部客員講師に。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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