第22期 経営計画発表説明会「THE LIVE DESIGN COMPANY」地域社会で最も人によりそう住まいのデザインカンパニー

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5月14日にグランドプリンスホテル新高輪にて、第22期 経営計画発表説明会を行いました。例年通り、全国の店舗から1,000人以上の従業員が集まり、前期の振り返りと、今後のハウスコムの進む方向のビジョン共有を行い、非常に実りのあるイベントとなりました。

経営計画発表説明会は一年で一番大切なイベントです。特に、ハウスコムのようにそれぞれの店舗や本社が物理的に離れているような企業では、限りある時間であっても、全従業員が一同に集まり、顔を合わせることが企業文化をつくる上で非常に大切になってきます。

今回の経営計画発表説明会では、私が一方的に説明するだけではなく、会場に集まった従業員からもリアルタイムでフィードバックをもらいながら進めていったため、非常に理解が深まった経営計画発表説明会だったのではないかと思います。

前期は、おかげさまで営業収益、営業利益ともに計画を達成することができました。そして、今年は100名以上の新卒社員を採用し、テクノロジーの領域にも力を入れることで、ハウスコムもやっと不動産業界の中で価値を高めていく企業になってきたと自負しております。

現在のハウスコムは、規模がどんどん大きくなっている時期を迎えていますが、飛行機の事故は上昇する時に一番起こりやすいと言われるように、今のタイミングこそが一番気を引き締めなければならない時期でもあります。

アマゾンのような最先端の企業が一瞬で市場を奪い、多くの小売業が変化に対応できず苦戦を強いられています。アマゾンGO、アマゾンBOOKS、アマゾンFRESHと、次はアマゾン銀行、アマゾン不動産が出てくるのではないかとも言われていますから、経営計画を達成したからと言って、浮かれている暇は全くないのです。

もちろん、明日、アマゾン不動産が急に現れるわけではありません。ハウスコムは今後も常に営業会社として価値を提供していくことは変わらないでしょう。

しかし、コンビニにATMが設置され、宅配の受取が可能になり、薬局がドラックストアに変わったように、消費者のニーズは常に変化して行くため、不動産という領域に囚われず、常に新しいことに挑戦していかなければならないのです。

また、現在ハウスコムが行っている賃貸仲介という事業でも、改善を繰り返しながら生産性を上げられる部分は山ほどあります。

このように、既存の事業の生産性を高めながら、新しい領域にもイノベーションを起こしていく戦略を、スタンフォード大学経営大学院のチャールズ・オライリー教授とハーバード・ビジネス・スクール教授のマイケル・タッシュマン教授は、「両利き経営」と呼びました。

これからのハウスコムはこの「両利き経営」を意識し、「どう成長するのか?」と同時に、「変化するのか?」ということを真剣に考えていかなければならないのです。

毎日1%の改善が年間3,780%の生産性アップにつながる「失敗した人は叱らない。新しいことをしない人を徹底的に叱る。」

日本一の純利益を出す企業はトヨタ自動車で、2018年には約2兆5,000億円近くの純利益を生み出しました。星野リゾートの星野佳路さんは、「ホテル業界のトヨタになる!」と仰っていますが、ハウスコムも生産性を上げて、高い利益率を確保する不動産業界のトヨタになっていかなければなりません。

組織というものは、大きくなればなるほど、基本を着実に実行することが難しくなり、無駄が増え、そして、経営陣の周りには、心地よい情報ばかりが溢れるようになります。

日本一の生産性を誇るトヨタの工場でさえ、行っていることの90%は無駄な作業だと考えているそうですから、私たちの仕事の中にはまだまだ数えきれないほどの無駄があることは間違いないのです。

ハウスコムではペーパーレス、AIチャットbot、ビッグデータの分析など、生産性が上がると判断したものはすぐ導入するようにしています。

仕事の現場でも、「改善して生産性が向上できる部分はないか?」と『常に』意識し続けなければならないのです。

例えば、よく電気代節約のために電気をつけっぱなしにしないことが大切だと言われますが、実際の電気はスイッチをON/OFFする時に一番電気を消費するため、あまりに頻繁に電気のON/OFFを繰り返すと逆に電気代が上がってしまうという話があります。

しかし、常に使わない時は電気を消すことが大切な本当の理由は、電気を定期的にOFFにすることで、その一瞬、一瞬に「節約」や「改善」を頭の中で意識するからです。

朝起きて急に「今日から仕事の生産性を上げるために、改善できるところを探すぞ!」、「今日から経費を節約するために無駄を探すぞ!」と言っても意味がないように、常に仕事中、もしくは仕事以外のところでも、無駄を省いて生産性を上げる意識を心がけている必要があります。そういったミクロ単位の改善こそが、日本人が一番得意とする部分なのではないかと思います。

日本一の利益を上げるトヨタでは、失敗した人を叱らない代わりに、新しいことをしない人を徹底的に叱ります。

トヨタの初代会長、豊田英二さんがアイディアは絞れば絞るほど出て、終わりはないという意味で、「乾いたタオルも絞れば水が出る」と言ったことは有名な話で、生産性の向上に決して終わりはないのです。

ハウスコムでは不動産テックの分野にはかなり力を入れていますが、テクノロジーの未来は不明確で、他社が真似することもできるため、大きなイノベーションだけに会社の未来を依存することは得策だとは言えません。

まだ、トヨタが自動織機をつくっていた第二次世界大戦前のある日、トヨタに泥棒が入り、自動織機の設計図が盗まれてしまいました。ところが、トヨタは「我々は、日々新しい改善を行っているから、彼らが織機を作る頃には、我々はもっとずっと先を行っているだろう。」と言って、全く気にしなかったと言います。

営業一つ取っても、事前準備からお店の掃除まで、まだ改善できる部分は山ほどあることでしょう。1、2時間考えて、改善のポイントが見つからないと言うのではなく、見つかるまで改善点を探して考えるようにして下さい。

私も常に現場を回って、改善案を考えていますが、日々改善することを意識していると、改善すること自体が楽しくなってきます。脳に汗をかけば、かくほど、額に汗をかく必要が無くなってくるんですね。

営業成績に差がでることは仕方がないことです。しかし、「あの人は◯◯だから」だと、個人の能力差で判断してしまっては何の解決策にもなりません。営業という業種だけに関わらず、仕事とは正解のない問いに挑み続けるということですので、今までのやり方を常に否定し、毎日少し改善する意識を持ち続けて下さい。

毎日1%の改善の努力を一年続ければ、101%の365乗で、3,780%(約38倍)の生産性が上がることになり、この「TOYOTA WAY」のやり方は、飲食店や病院など様々な領域で導入されています。

ハウスコムもぜひ、不動産業のトヨタを目指していきましょう。

「客単価×仲介件数」ではなく、「ライフタイムバリュー×仲介件数」で考えよ。

ハウスコムは「The Live Design Company」に向けて、次の5年で会社も大きく変化していきます。

皆さんは、アマゾンのサービスをどれくらいの頻度で使いますか?様々なモノを買うのはもちろんのこと、映画を見たり、ネットスーパーとして、日々の食品を買うのに使っているという人も多いかもしれません。

私たちのように店舗を持ち、不動産という業界に特化して事業を行っていると、どうしても、「客単価×仲介件数」だけで物事を考えてしまいがちです。

もちろん、それはそれで大事なことです。しかし、アマゾンは「客単価×アクティブユーザー」ではなく、もっと長期的な目線で、「ライフタイムバリュー×アクティブユーザー」という視点で物事を考えています。

アマゾンが最初は本だけを売っていたように、ハウスコムもただお部屋を紹介するだけではなく、「住まい」という領域を通じて、様々なところで接点を持ってもらえる企業に進化していこうとしています。

その時に大切なのは、お客さんに対しての1回きり価値提供だけではなく、2回、3回、もしくは10回と人生を通じて何度も接点を持つお客さんとして意識し、どれだけの生涯価値を提供できるかを考えていけるかということです。

リフォームコムやグローバルサポートプランなどはその始まりに過ぎませんが、お客さんの要望に合わせて、今後も事業をどんどん多極化していきます。

トヨタが自動織機の製造から自動車産業に参入した時、セブンイレブンが店内にATMを設置した時、ソフトバンクがボーダフォンジャパンを買収して携帯事業に参入した時などは、常に社内・社外問わず大きな反対があったのだと言います。

今までと変わらない賃貸仲介のワンレーンの事業の方がいいという人もきっといることでしょう。けれども、コンピューターの使い方がキーボードとマウスから、タップとスワイプへ、そして、これからはボイス入力へと変わっていくように、人々のライフスタイルだけが変化して企業の価値提供の仕方だけが変化しないわけにはいかないのです。

ハウスコムが22回目の経営計画説明会を迎えられるということは、22年以上、お客様の役に立っているという立派な証拠ですから、世の中の変化に合わせて、ハウスコムも変化し、お客様に選び続けてもらえる企業であり続ければなりません。

私の仕事は、会社内で自由に楽しめる場所をできるだけ多く提供してあげること。

経営計画の説明でちょっと固い話が続いた後は、別の部屋に移動して、ハウスコム社員全員が一つのフロアに集まり、食事会を行いました。

ハウスコムは物理的に店舗が離れているため、こういった「タテ・ヨコ・ナナメ」のコミュニケーションを大切にしています。これは口先だけの理念ではなく、生産性を上げるためのしっかりとした理由があるのです。

皆さんは、1つの重大事故の背後には、29の軽微な事故、1つの軽微な事故の背後には、300の異常があるという「ハインリッヒの法則」をご存知でしょうか?

コミュニケーションが不足すると、簡単な問題やちょっとヒヤリとした事などを周りに伝えないようになってしまい、問題に気づく頃には、問題が解決できないほど大きくなってしまっていることが多くあります。

常にテクノロジーを使って生産性を上げながらも、企業とは人間がつくったものなのですから、人間が中心であるのは当然で、逆に人間さえしっかりしていれば、どれだけ世の中が変化したとしても大丈夫なはずなのでしょう。

そして、給料だけが社員に対しての報酬でないのであれば、会社の中で、自由に楽しめる場所をできるだけ多く提供してあげることも、私の経営者としての仕事だと考えています。

ただ、住む部屋を探すのであれば、ネットで探せば十分です。ただ、賃貸の手続きをするのであれば、ハウスコム以外にも賃貸仲介業は山ほどあります。

では、なぜお客さんはハウスコムの店舗に来店してくれるのでしょうか?もちろん、はっきりとした理由は分かりませんが、少なくてもきっと何か新しいものに出会える、まだ自分が知らないことを教えてくれるのではないかという希望を持つからこそ、来店してくれるのではないかと思います。

まだ、お客さんとの接点は賃貸仲介が中心ですが、今後事業が様々な方向にピポットしていった時、事業と合わせて、従業員自身が日々成長し、ハウスコム自体がどんどん変化していくことで、お客さんに提供できる価値もどんどん変化していくことでしょう。

ビジネス上、人がその人を信頼するかどうか、その人が自分で言ったことをしっかりやるかどうかできまります。

営業の人たちは営業目標を、本社の人たちは改善目標を、そして、経営陣たちは時代に合わせて、会社を変化さえていくという目標をしっかりやってこそ、社内・社外から信頼されるようになり、ハウスコムという企業が成長していきます。

来期の経営計画説明会も、多くの人たちに素晴らしい報告ができるよう、今期も精一杯頑張っていきましょう。

ハウスコム株式会社
代表取締役社長執行役員:田村 穂

<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。2016年度、中央大学商学部客員講師に。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。

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